新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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12人の女優の惑星で魔法少女の物語をバーで考える七人の狂気の少女

土曜は永山まで歩いて2軒、日曜は中山から十日市場まで歩いて3軒回るコースで、13,782歩、12,977歩。

1.はヨーロッパ企画のDVDは滅多に出物がないので購入。三谷の12人は傑作なので、こちらにも少し期待。2.は本放送で見た気はするし、伊集院にしてはぬるめの企画だけど。3,は110円のこの巻だけ。4.はまだ感想書いてないけど、リリリライトはまぁ良かったので。
 

1.はこの作者の初作品集。2.,3.はこの原作者と漫画家の組み合わせだもの。4.は奥田民生はほとんど聴いたことことがないけど、いろんな歌い手によるカバーって良い作品が多いので。
 

星野之宣は見つけた時に買っておく。
 

これがこんなに安く買えただけで、今日出かけた甲斐があったというものだ。
 

3編収録されてて、絵師は全員違うみたいだ。
 

買った後で最後の対談をちらっと見たら、原作とは違う結末らしい。う~む。
 

Kentaro Kobayashi Solo Performance Live Potsunen 2008 『Drop』

 
第16回「TEXT」と第17回「TOWER」の間の時期のソロ第3回公演。
 
収録コントは以下。
・小噺
・椅子落語 其ノ一
アナグラムの穴
・コミヤヤマ
サウンドノベル
・史上最大アメリカ横断ウルトラなんとか
・メロス
・干支
Drop
・椅子落語 其ノ二
 
公演自体の統一性は一番感じられたかも。
これまでのソロ公演の集大成って感じもしたな。
 
新規性の面から云えば、今回は「サウンドノベル」がピカイチ。
ホントに芸達者だなぁ。
 
第1回から必ず盛り込まれている映像ネタも
洗練度が更に上がってきて、今回の「Drop」がその最高潮かな。
 
もう一作は個人的好みで「メロス」かなぁ。
 
アナグラムの穴」はもうやり過ぎてしまって、今回はダメだったな。
 
とりあえずここまで見たソロ公演3作だと、全体が初見で目新しかったのと、
ラストの格好良さが格別だったので、初回がベストかな。
 
ひとまずラーメンズ(ソロ公演含めて)のレビューは、これで一段落。
 

KENTARO KOBAYASHI LIVE POTSUNEN 2006『○ ~maru~』

 
同じDVD BOXだけど、こちらは2回目の公演。
第1回公演同様、第15回「ALICE」と第16回「TEXT」の間に開催されたもの。
 
収録コントは以下。
・丸タングラムの壁
・Footsteps
・ガジェットショー
・ヤギさん郵便
・Paddle
アナグラムの穴
・丸の人
 
第1回公演でかなり新しいものを展開させたので、
本作ではその発想の枠内に感じられて、新鮮味としては弱く感じられた。
 
いろんなチャレンジの形として興味深かったのは
「ガジェットショー」になるかなぁ。
 
脚本の巧みさを感じさせてくれたのは「ヤギさん郵便」だな。
木綿のハンカチーフ」をなぞっていくなんて発想を
こんな風に形にしてみせるなんて。
 
あとはやはり「アナグラムの穴」もベスト3の一つとして選んでおこう。
 

KENTARO KOBAYASHI LIVE『POTSUNEN』

 
ここからは小林賢太郎のソロ・コント・ライブの感想を。
DVDはBOXとして2本収録されてるけど、まずは初回公演の方から。
時期的には第15回「ALICE」と第16回「TEXT」の間に開催されたもの。
 
収録コントは以下。
・ジョンと私
・先生の電話
アナグラムの穴
・男のゲーム
・Hand mime
・悪魔のキャベツら
アナグラムの穴2
タングラムの壁
 
もうお笑いライブというよりは、ライブショー。
総合エンタテインメント・ショーって感じだったな。
 
特技のパントマイムやマジックなど、技術面を活かしながら、
映像やキューブやカードやタングラムなど、ガジェットを多数取り入れて、
一人ならではの新しい世界を構築している。
 
その最高峰がやはり「Hand mime」だろうなぁ。
笑いという面で捉えると弱いけれど、パントマイムに長けた彼ならではの芸術。
 
アナグラムはこれまでも使ってきてはいたけれど、
見せ方含めて徹底的にこだわった「アナグラムの穴」が2本。
フリップ芸と組み合わせたような最初の方が好みだな。
 
もう1本は悩まず「タングラムの壁」だな。
ネタの一つ一つの完成度も凄いけど、ラストの格好良さが抜群!
ラーメンズでの公演を通じても、ダントツのピカイチだろう。
 

藤子・F・不二雄異色短編集 2 気楽に殺ろうよ

 
収録作は「ミラクルマン」「大予言」「老雄大いに語る」「光陰」「幸運児」
「やすらぎの館」「定年退食」「サンプルAとB」「休日のガンマン」「分岐点」
「換身」「気楽に殺ろうよ」「ウルトラ・スーパー・デラックスマン」の13編。
 
外れる心配のない藤子Fの異色短編集。
 
ショートショートみたいにツイストが効いた作品があるわけではないけど、
ピリッとしたアイデアが必ず盛り込まれている。
 
こういう場合、逆説的なアイデアってのは、一つ基本形になるわけだけど、
そういう中でも出色なのが表題作にもなってる「気楽に殺ろうよ」だろう。
性欲と食欲の立ち位置を逆転させるアイデアの描き方が抜群で、これがベスト。
 
逆説ではなく、とことん突き詰めさせてオーバーにさせるという方向性だと、
「定年退食」だな。ユーモアとペーソスが良い感じに同居してる。
 
ホントに異色というか、どこからこういう着想をたぐり寄せるのか、
と思われるのが「やすらぎの館」。とても藤子A的だけど。