作品

邯鄲夢 URL:http://airad2.x.fc2.com/
サグラダ・ファミリア
 いつの時の話から書けばいいんだろうか。
 いくら書いても書き尽くせない気がするし、
 それでいて、別に書くことなど何も無いような気もする。
 ・・・
 −−深く考えることは止めよう。とにかく思いに任せて、今は書くことにしよう。
催眠・洗脳・年少者による支配・家族
第一話  あの日。僕はまだ小さい子供だった。
 ・・・
 その事故で両親は即死。奇跡的に助かったものの身寄りが無くなった僕は、遠い親戚に預けられることになった
第二話 「健康そのものだけど、薬さぼると痛い目にあうからね」
「もう耳にタコです。勘弁してくださいよ〜」
「男の子は成長が早いわねー。怪しい本とか隠してるんじゃないの?」
 僕は一瞬、あの夜のことを思い出した。
第三話 「おはよう、今日は遅いのね」
「・・・おはようございます・・・」
 普段より遅く起きた僕は、のろのろと部屋から出てきた。
第四話  自分のくしゃみで目を覚ます。
 僕はあわてて遠くの壁にかかっている時計を見た。
 しばらく眠ってしまっていたようだ。
第五話  凍てついた部屋。
 窓越しに漏れ入る青白い光に照らされ、催眠に堕ちて氷の彫像のように動かない優華さんを見つめながら。
 僕は、限られた時間でどうするべきかを必死で考える。
第六話 「あ。あの子、お弁当忘れてる」
 唯さんと僕の眼が合う。
「祥平君、優華の学校、行ってみる?」
第七話  優華さんが学校で次々と同級生や後輩や先生を「催眠」にかけていったあの日から数日の間。
 大きな動きはなく、日々は過ぎていった。
第八話  なんだか妙な組み合わせの中に入ってしまった。
 目の前にいるのは、弥生さん、みちるさん、ヒトミさん、そして……ミサキさん。
第九話  奇怪な「裁判」が終わったあと、しばらくして、また病院に行く日がやってきた。

早期教育
「さっき話したお受験の件なんですけど〜、広い意味から子供の教育について研究されている方がいまして〜」
 麻衣がバッグの中から一枚のパンフレットを取り出した。
「こういう講座があるの、ご存知ですか〜」
セミナー・洗脳
1st Seminar 〜愛情 由美香と麻衣は、二人とも近所の学園に娘を通わせている。
時には専業主婦同士の特権を生かして遊びにでかけたりもする仲だ。
2nd Seminar 〜猥褻 「・・・・・・由美香さん、でしたか」
 帰りかけたところで、突然、猪山に呼び止められる。
「・・・少しお話があるのですが、お時間はよろしいですか?」

深き淵にて
病院・催眠・洗脳
第一話 「あなたの名前は?」
「・・・飯野、弘平・・・」
「生まれた場所は?」
「・・・・・・・東京」

洗脳戦隊
 このチキュウという惑星に、流浪の種族、我々ネメシスが目をつけたのは3年ほど前だ。
 ところがこのチキュウは、そう一筋縄ではいかなかった。
 正義の味方を名乗る魔法少女戦士たちが現れ、我々に反撃を始めたのだ!
戦隊・洗脳・薬
第一話 薬  哀願する女の声が部屋に響く。
 俺が彼女の敏感な部分を触ろうとした、その瞬間。
「待ちなさい!!」
第ニ話 正義  煙幕が晴れると、後には横倒しになったソファとガラスの割れた窓、そして3人の
 少女が残された。
「本当に、逃げ足だけは速いのね、あいつ」
「・・・誰にでも一つくらい取り柄があるものです」
第三話 学校 「のろまね。さっきから随分時間が経つじゃない。早くなさい!」
「だったらお前も少しは手伝えよ!」
 と言えればどんなにか良いのだが、そんな科白はシモンには吐けない。
第四話 感情 「碧!大変!!こっちに来て!!」
「待ってください・・・、って足速いんだから・・・」
 廊下にはうっすらと白い煙が立ち込めている。 火事?
第五話 二律背反 「碧・・・起きるんだ、ただしお前はまだ催眠にかかったままだ・・・さぁ、ゆっくりと起き上がれ・・・」
 碧はゆっくりと動き出す。
第六話 罰  アジトに着くと、シモンはカーネリアを連れてダリアの部屋を訪ねた。
第七話 決戦  浅い眠りだった。
 ルピアが・・・碧が目を覚ますと、7時。いつもならすっきり目が覚めている時間だ。
第八話 決戦(2)  トゥルルル、トゥルルル。ガチャ。
「はぁい、こちら来来軒」
「冷やし中華1丁、キュウリトマト抜きで」
第九話 深化  シモンがアジトに帰ってくると、ダリアが外で作業をしている。
 どうも花輪を作っているらしい。菊の花で。
第十話 岐路  ローズは後ろ手に縛られて椅子にくくりつけられている。
 ぶつぶつと何かをつぶやいている。
第十一話(A) 洗脳遊戯  昨日の決断・・・それは、「ダリアを洗脳する」というものだ。
 決めた以上はその決意を貫徹するだけである。
第十二話(A) 洗脳戦隊  もう昼近くになっているだろう。
 シモンはズボンを穿くと、ベッドの上ですやすやと眠るダリアを見た。
第十三話(A) 共同戦線 ネメシスの巨大旗艦は、地上から地下数kmの地点にある。
アジトと旗艦の間にはチューブ上のエレベータが何基か備え付けられており、それで行き来できるようになっている・・・。
第十四話(A) 月下星雨  シモンはヴァルキリー3人を連れて作戦会議室に入る。
 中にはダリアがいつもの白衣を着て立っていた。
第十五話(A) 光彩陸離 もう、何十回目だろうか。
壊れたディスクのように、同じ光景が再現され続ける。
「・・・ったく・・・本当にタフね・・・」
epilogue(A)  放課後、体育館の裏。人の来ない場所。おあえつらえむきの告白スポット。・・・残されたのは私一人。
「はぁ・・・。・・・帰ろ・・・」
私はバッグを抱えると、家へ向かった。
A2B
〜The Gift of the Magi〜
「ぷはーーーーーーー。長かったー」
分厚いマニュアルをバタンと閉じると、シモンは疲れた眼をしばたたかせた。
第十一話(B)
Shrimp & Sea Bream
「・・・シモン、お前が賢明な選択をすることを祈ってるぞ。私はお前を『処理』したくない」
・・・昨日別れしなにダリアから投げつけられた言葉は、今もシモンの耳の奥でこだましている。
ブラインドの隙間から漏れる朝の光が次第に強くなってくるのとは反対にシモンの気持ちは沈んでいく。
第十二話(B)
Day Dream 〜Another Encounter
ジリリリリリリ。
目覚ましが鳴る。
俺は諦めたように目を覚まし、スヌーズ機能を4回ほど使って繰り延べしてきた睡眠を、ようやくストップさせる。
・・・今日も遅刻だな。
第十三話(B)
Day Dream 〜School Days
・・・海の底にいるような感覚。
 自分の体が落ちているのか、ただ漂っているのか、それすらも良く分からない。
 何かにのしかかられているように身体は重苦しく、指を動かすのにも億劫だ。
第十四話(B)
Day Dream 〜Experiment
 ドン!
 シモンの拳が机の天板にたたきつけられる音。
「異議申し立てる!!」
「……却下します」
第十五話(B)
Day Dream 〜 Any Sufficiently Advanced Technology is not only Indistinguishable from Magic, but can Blur Border of Gender.
 課業終了のチャイムが鳴る。
 どうにもシモンは今日の授業は身が入らず、ただ時間だけが彼の上を煙のように通り過ぎていってしまった。
 それというのも……。
第十六話(B)
Day Dream 〜Psychological Cattle Mutilation
 朱美が魔法が使える、というよりも、朱美がシモンに気があった、という事実のほうが、彼女いない暦=実年齢のシモンにとってはよほど衝撃的であった。


 

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