Coming Up Rosesは、デビュー作『Waters』(2018年)と2nd EP『Everything Is』(2022年)の2枚のEPをリリースしている。2024年4月、シングル「Don't Let It Break Your Heart」と「Back The Way We Came」に先駆けて、セルフタイトルの3rd EPをリリースした。
このEPで、セラは歌詞を通じて個人的な人間関係について歌っている。#1「Don't Let It Break Heart」は彼らを知らぬリスナーに対する名刺代わりのナンバーといえる。シューゲイズギターとシンプルなリズム構成に加えられるエミリーのボーカルのフレーズはこのバンドの音楽に聞きやすいさをもたらす。
2曲目に収録されている「Back The Way Come」はバンドの飛翔作と言えるかもしれない。Say Sue Meを彷彿とせる純粋な感情を込めたメロディアスなロックが展開される。音の運びやバンドアンサンブルは簡素だが、カナダのAlvvaysを思わせるパンキッシュなメロディー性が込められている。ハイレベルの水準に達しているかは分からないけれども、この曲の中にはオルタナティヴロックの普遍的な魅力が含まれている。ボーカルはポピュラリティーが重視されているが、アウトロのダリウス・オーンのギターリフにはロックのニュアンスが含まれている。これが今後、バンドサウンドの中でどのようなエフェクトを及ぼすのか楽しみ。アウトロにかけてのシンセの導入を見ると、バンドのスペシャリティーが少しずつ芽生え始めているように思える。
『Songs From The Big Chair』は、英国のバンド、Tears For Fears(ティアーズ・フォー・フィアーズ)のセカンドアルバムで、1985年2月25日にマーキュリー・レコードからリリース。
前作のダークで内省的なシンセポップから脱却し、メインストリームな軽妙なギターを基調としたポップロックサウンド、洗練されたプロダクション・バリュー、多様なスタイルの影響を特徴としている。ローランド・オルザバルとイアン・スタンリーの歌詞は、社会的、政治的なテーマを表現している。このアルバムはユニットは全英で2位、全米で1位を獲得し、一躍スターダムに躍り出た。アルバムの収録曲「Everyone Wants To Rule The World」は普遍的な魅力がある。後にデラックスバージョン、及びスーパーでラックスバージョンが再発されている。
『シンクロニシティ』は、1983年6月にA&Mレコードから発売。バンドで最も成功を収めた本作には、ヒットシングル「Every Breath You Take」、「King of Pain」、「Wrapped Around Your Finger」、「Synchronicity II」が収録。アルバムのタイトルと曲のネタの多くは、アーサー・ケストラーの著書『偶然の根源』(1972年)にインスパイアされている。1984年のグラミー賞では、アルバム・オブ・ザ・イヤーを含む計5部門にノミネート、3部門を受賞した。リリース当時、そして、シンクロニシティ・ツアーの後、ポリスの人気は最高潮に達し、BBCとガーディアン紙によれば、彼らは間違いなく「世界最大のバンド」だったという。
『プライベート・アイズ』(Private Eyes)は、1981年9月1日にRCAからリリースされたホール&オーツの10枚目のスタジオアルバム。このアルバムには、2枚のナンバーワン・シングル、タイトル曲と "I Can't Go for That (No Can Do)"、トップ10シングル "Did It in a Minute "が収録されている。「I Can't Go for That (No Can Do)」はR&Bチャートでも1週間首位を獲得した。この曲は現在でも古びていない。2020年代の商業音楽にも共鳴する何かがある。
このコンピレーションアルバムは1980年代を通した3枚のソロ・アルバムからのヘンリーのヒット曲を網羅している。アルバムには3曲の新曲、「The Garden of Allah」、「You Don't Know Me at All」、ヘンリーによる「Everybody Knows」のカヴァーが収録されている。この作品集はチャート最高48位を記録し、プラチナに達した。「The Garden of Allah」はメインストリーム・ロック・トラックス・チャートで16位を記録。
ニューヨークのアンビエント・プロデューサー、Rafael Anton Irissari(ラファエル・イリサリ)がセルビア在住の音楽家、Abul Mogardとのコラボレーション作品を発表した。アブル・モガードの経歴はほとんど知られておらず、ベルグラードの工場を2012年に退職した後、音楽活動を行うようになった。
Bat For Lashesのアルバム『The Dream of Delphi』はMercury KXから5月31日にリリースされる。
「Home」
4月27日、東京のオルタナティヴロックバンド"PSP Social"が4作目のフルアルバム『Second Communication』をリリースする。バンドは新宿にある''Hill Valley Studio''(東京のアンダーグラウンドパンク/ハードコアの象徴的なライブスポット、Antiknockの親会社が運営)での自主企画を定期的に打ちながら、東京のコアなベースメントシーンでじわじわと存在感を示し始めている。
1992年以来、世界中のクラブ、ギャラリー、DIYスペースや、ポンデュセンター、ホイットニー美術館、ハンマー、ブロードなどの会場でパフォーマンスを行っている。 ミュージシャンは、カルト・クラシック映画『Half-Cocked』に主演し、『His Lost Name』、『Great Speeches From a Dying World』などの長編映画の音楽を担当した。彼女のビジュアル・アート作品は、ロンドン、東京、LA、ニューヨーク、ポートランドなどで展示され、3冊のモノグラフが出版されている。
オニールのアルバム『The Cool Cloud of Okayness』は、セルフ・タイトルから7年(その間、魅力的なコラボレーション、トリビュート、レアもの、実験作がリリースされている)の小競り合いとシャッフルの中で書かれた。TJOがカリフォルニア州アッパー・オハイの自宅スタジオで録音した。トーマス火災で消失した自宅の灰の上に建てられたスタジオにて。
「The Cool Cloud of Okayness」の9曲の多くは、山火事と再建の間、ロックダウンと再開の間に開発された。TJOと彼女のパートナー(ダンサー、振付師、頻繁なコラボレーター)であるジェイミー・ジェームス・キッドと彼らの犬は、南カリフォルニアの高地砂漠とケンタッキー州ルイビルの深い郊外で嵐から避難した。
『The Cool Cloud of Okayness』は、異質であまり聴いたことがないタイプのアルバムで、唯一、プログレの代表格、YESの『Fragile』が近い印象を持つ作品として思い浮かべられるかもしれない。アルバムジャケットのシュールレアリスティックなイメージを入り口とし、ミステリアスな世界への扉が開かれる。
アルバムの#1「The Cool Cloud of Okayness」はサイケデリックロックをベースにしているが、ハワイアンやボサノヴァのように緩やかな気風のフォーク音楽が繰り広げられる。心地良いギターとオニールの歌は、寄せては返す波のような美しさ。浜辺のヨットロックのような安らぎとカルフォルニアの海が夕景に染め上げられていくような淡い印象を浮かび上がらせる。この曲は、序章”オープニング”の意味をなす。
同年6月には、ワンマンライブ「Search + Destroy Live」(WWW X) も行い、ソールドアウト。10月にはタイ・バンコクでの海外公演を行い、2023年3月17日より、NY、ボストン、フィラデルフィア、サンフランシスコ、シアトル、サンディエゴ、LAの全7都市にて「US Tour 2023」、9月には中国「Strawberry Music Festival 2023」を含む全7都市「China Tour 2023」、10月には韓国のストリートカルチャーコンベンション「FLOPPY 1.0 - Let’s FLOPPY」、11月にはインドネシア「Joyland Festival」に出演するなど海外展開も積極的に行う。