• 026月

    最近すっかりqdcづいてますが、さらに調子に乗ってAnole V14に付属の3in1ケーブル(旧タイプ)を入手してみました。

    現行のは外被が黒くなっていますがおそらく外側をチューブで束ねるような形になったんじゃないかと思われます。
    10SE付属のもそうでしたがベタつくことがあるという評判でしたし。

    導体も10SEと同じ純銀、純銅の組み合わせですが、見た感じちょっと太い感じはします。
    編組みが数えにくいのですがAnole V14のはおそらく片chあたり純銀と純銅がそれぞれ3芯ずつに見えます。(10SEは各2芯)
    バランス対応で増えたというわけでもないでしょうが。

    3in1プラグは接続部は4pinみたいな感じでロック機構もしっかり付いています。
    基本的にL字となるのでそこは好みが分かれるところかもしれません。

    音質的には10SEのを踏襲していますが、さらに重心がガッチリしているようです。
    また4.4mmで使うとDAP側のアンプの力もあってか、低域の深さが圧倒的に違っています。
    パイプオルガンのライブ録音でほぼ聴こえないくらいの帯域の送風ノイズっぽいものまでしっかり聞き取れるのはちょっと驚きました。

    ただケーブルで音が良くなりましたよ!というような主張は少なめで、キツくなったり音が痩せることがなく、それでいて膨らまない自然な風合いです。
    純正ケーブルらしさを保ちつつ8SEをバランス対応も含めて強化できたみたいで良かったです。
    こういう交換式は接点が増えるので一概に良い面ばかりではないでしょうけど、むしろケーブルメーカーさんにこそ対応モデルを増やしてほしい気がします。
    規格が全然統一されてないので、まずはそこが課題なのでしょうけどね。

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    2024/06/02 12:00 pm | No Comments
  • 315月

    AZLAのイヤーピース「SednaEarfit ORIGIN Standard」を追加してみました。

    普段はMサイズをチョイスすることが多いのですがSednaEarfitは以前も初期のものを試してちょっと大きかった記憶があったのでMSサイズにしました。
    Mサイズの両脇にMS,MLが用意されているのは細やかで良いですけど、できればやっぱりコレも個数はもうちょっと増やしてくれると嬉しいかな。
    単一サイズだと収納数は2ペアです。

    ORIGINはその名前のとおり初代SednaEarfitをベースにして改良されたもので、シリコン材やホーン形状の変更などが施されています。
    まずはその初代を使っていたFinal A4000から交換してみました。

    初代と言ってもたしかMLくらいの大きめのを付けたあったので、まずは装着感が大幅に改善しました。
    音がとてもクリアになっていて、低域がしっかりしてるのはこれまで通りという印象です。
    ハイはやや派手めになったかなぁという感じがするのと、全般に音が少し遠い感じはするのはノズルがやや長めだからでしょうか。
    その分、カナルの欠点である音が近過ぎる部分は減少して少し空間的な広がりは出てきますが、前方定位になるほど大きな変化ではありません。

    次にqdc 3SH SEに使ってみます。
    こちらもベースがだいぶ前に出てきて、それまで装着してあったSpinFit W1よりは柔らかめの音の風合いです。
    ボーカルは少し遠めになる印象で、やはり音場は少し前方寄りになります。
    万能だけど特別な特徴もなく凡庸とも言えるかもしれません。
    比較用にUnique Melody Petal Ear Tipsも使ってみましたが、これだとピアノの音色がやや不自然です。
    Petalよりは明らかに曲を選ばずに万能なバランスです。
    final A4000では結構シャリシャリ気味だったので、素直にイヤホンの特質を出してくれるとも言えるのでしょう。

    ACOUSTUNE HS1300SSでも試してみました。
    こちらも音漏れが少なくなることで低域が多少増えて音は少し近めになりました。
    音に厚みも出ましたがなぜかこのイヤホンだとちょっと耳から外れやすい傾向なのと、若干面白みに欠ける部分があるのでまだ試行錯誤が必要な印象を受けました。

    結果的にはqdc 3SH SEが適任という感じかな。
    若干低域が薄めでクセの少ないイヤホンと相性が良いような気がします。
    それにしてもイヤーピースでの変化はほんとに大きいですし、最近の進化もなかなかスゴいものがあります。
    その分お値段もちょっと気軽さはなくなってきたのと、基本的に試聴ができないのが若干の難点ですけど試してみる価値は十分にあるかと思います。

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    2024/05/31 12:00 pm | No Comments
  • 305月

    EFFECT AUDIOのイヤホン用ケーブル「Virtuoso MMCX 4.4mm」を導入しました。

    先日の「AresII+/4wire 4.4mm」が思った以上に良かったので、調子に乗っての入手です。
    AresII+はかなり太めの銅線ですがVirtuosoはどちらかというと細めの銀メッキ線です。

    ケーブルやプラグは細めでそういう意味ではだいぶテイストが違います。
    ケーブルは細いわりにちょっと固めで少し巻きぐせが強めですけど、取り回しはAresII+よりはだいぶ良いです。
    4.4mmプラグもかなり根元が細いデザインなので、DAPによってはちょっと抜きにくい機種もあるかもしれません。

    まずはMacbeth Tiでテストしてみます。
    高域は少し華やかで低域も意外と深い印象で、直球で素直に投げ込んでくるような感覚はAresII+と共通するものを感じます。
    スカッと爽快系の中高域と厚くなり過ぎずに下が伸びた低域で、さらに現代的なバランスになっている感じもありますけどね。

    取り回しが普通というところまで含めるとかなり使い勝手が良くてオススメできるかも。
    強度とかはあまり意識されていない部分がありそうなので、持ち歩きに向いてるかというとちょっと不安な部分はありそうですが。
    これでqdcコネクタのがあったりするとさらにうれしいのですが、ConXもネジ込みだからかqdcはラインナップされてないんですよねぇ。
    ともあれ、Macbeth Tiの手軽さとはハマっているのでこのまま使っていこうと思います。

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    2024/05/30 12:00 pm | No Comments
  • 295月

    qdcのイヤホン「8SE」を入手しました。

    3SH SE、NEPTUNEと続いて結局我慢できずに上位モデルに手を出した形です。
    名前の通り、8個のBAユニット搭載で、低域と中域に2つずつ、残り4つは高域という割当みたいです。
    3SH SEはリスニング寄りでしたが、こちらは「業務用リファレンス・インイヤーモニター」を名乗っています。

    ファーストインプレッションとしては、ライブ盤の空気感のパッと広がる感じがすごいです。
    全てBAということもあってか、若干高域寄りのバランスで、ケーブルやイヤーピースにもとても敏感な印象です。
    純正ケーブルも銀メッキながら素直で良いですが、とりあえず10SEのケーブルで少しゴージャスな感じになりました。

    イヤーピースはいろいろ試行錯誤してSpinFit W1のMサイズにしました。
    ちなみに純正のままだと装着によって揺らぎが出やすいようで、これは3SH SEもそうですけど音導管の配置によって広がりを出している分、ちょっとした装着の向きや深さが定位などに影響を及ぼしやすい気がします。

    そのあたりさえクリアすれば、ライブ会場のモニタをしてるような生々しさがとにかく特筆もので臨場感が半端ないです。
    長時間リスニングしても聴き飽きないですし、聴き慣れた音源でも新たな発見があるほどです。
    ピアノソナタでちょっとしたタッチやホールトーンまで耳にすることができたり、低音の鍵盤の音色が突出して自然だったりするのはイヤモニとしての面目躍如というところでしょうか。

    8SEの付属ケーブルは3SH SEに一旦付けてみましたが、こちらも穏やかで自然なサウンドでなかなか良いバランスではあります。
    ただそのあとで8SEを聴くとパッと鮮やかで、正直、NEPTUNEと3SH SEとの差よりも圧倒的に大きいかも。
    8SEは音の細部に魂が宿る感じが強く、他のイヤホンではさらっと聞き流してしまいそうな部分にまでしっかりフォーカスが合っているのが特筆ものです。
    まだまだ上位モデルもありますし、世の中には優れたイヤホンがあるのでしょうけど個人的には素直な音の風合いも含めてかなりのお気に入りになりそうです。

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    2024/05/29 12:00 pm | No Comments
  • 275月

    今年はじめに中古で購入したα7IIですが、MENUやFn操作時に項目が勝手にスクロールされたり確定されたりする症状が出たので修理に出しました。

    4月にも何度か起こっていたのですけどその時は縦グリップを装着していたのでそっちが原因なのかと思っていました。
    縦グリップを外した後しばらくは止まっていた気がしていたのですけど、5月になってまた再発したので修理に出したという経緯です。
    「専門の修理会社でメンテナンス」された品ということで安心していたのですが、当初から傷や汚れも目立っていたのでちょっとハズレだった可能性はありますね。
    記憶ではメンテナンスで液晶パネルを交換してあったと思うので、そこでなにかミスった可能性もあるかもしれません。(あくまでも推測の域を出ませんが。)

    なお修理時のお店への発送は「発払い」だそうで、良くチェックしなかったら危うく着払いで送るところでした。
    修理期間は「通常約2~3週間で修理完了」との案内で、実際は2週間弱くらいでした。
    症状がしっかり確認できたので早かったのかもしれません。
    修理内容は以下のような感じみたいです。

    操作制御フレキ不具合により各ダイヤルボタンが正常機能しない症状を確認、該当部品交換致します。
    コントロールホィール接触不具合を確認、該当部品交換致します。

    SONYさんの伝票だとRL-0148(マウント基板)とSWITCH BLOCK CONTROL(BK79700)を交換しているようです。
    前者はAliExpressで見るとシャッターボタン周りの一連のフレキみたいで、単純なカーソルの接触不良とは違うのかも。
    後者がまさにコントロールホイール(カーソル部)そのものですね。

    戻ってきた個体は現状問題なさそうで、とりあえずはホッとしています。
    保証は6ヶ月しかなかったので多少の不安はありますし、信頼性という観点では次のメイン機はやっぱり別のメーカーかなぁという気はしています。
    現状はミラーのあるNikon D810が一応のメインですが、これもファインダー部品が取れたし、コストダウンもあるのでしょうね。
    そういう意味ではOLYMPUS(今はもうOMだけど)は所有したデジタル一眼でそうしたトラブルはなかったなぁ。
    手持ちのレンズはどうせ古いものばかりでEマウントはいまだに1本も持ってないですし、昔から多頭飼い傾向ですから慌てずに選んでいけば良いでしょう。

    Filed under: DigitalPhoto
    2024/05/27 12:00 pm | No Comments
  • 255月

    qdcのイヤホン「10SE」に付属のケーブル(のみ)を入手しました。

    qdc 10SEといえば10基のBAドライバ搭載のハイエンドモデルですが、今回のケーブルはそれに付属していた純銅と純銀2種類を8導体使ったものです。
    qdcコネクタのケーブルはあまりバリエーションがなく良質なものが少なめなので、それならいっそ純正のほうが良いかなと。
    その代わり3.5mmアンバランスということにはなりますが、いざとなればプラグ交換することもできますし。

    純正というのもあって取り回し重視な印象で、かなり柔らかい感じの被膜です。
    qdc 3SH SEに付けてみましたが、純正に近い方向性のままアップグレードした感じになってくれました。
    変にケーブルで「音を良くしよう!」と気張りすぎず、聴きやすいサウンドになってまとまりもあるのが良いですね。
    低域は思ったより出ていてベースラインは硬くなり過ぎずしっかり実体感が出ています。
    それでいて、ごく自然で気張ったところがないので、ついついそのまま聴き入ってしまうことも多く、そういう意味でも良いバランスということなのだと思います。

    DAPもいろいろ試してみましたが、意外とこのケーブルだとPLENUE Sのほうが相性が良い感じもありました。
    FIIO M15だと少しボヤけた感じがすることがあって、そこはやはりバランス駆動に重きが置かれている部分があるからかも。
    また、音源にも忠実で誇張がないので意外と高音質な音源向き(録音時期の新旧ではなく、良好でクセのない録音という意味で)な印象はありました。

    ここで一旦、4.4mmのLuminox Audioに戻してみると、なんとなく音が散らばった印象です。
    帯域は広い気がするのですが、なんとなく芯がなくて軽く浮き足立った感触とでも言えば良いのでしょうか。
    すぐに10SEのケーブルに戻すと、やはり若干の甘さはあるものの、とにかくクセが少なく落ち着いたサウンドが戻ってきました。

    ここまではイヤーピースをPetal Tipsにしていたので、SednaEarfit ORIGIN Standardに変更してみました。
    SpinFit OMNIやW1でもわりと似た傾向でしたが、Petalからに変えることで少し高帯域寄りにシフトできます。
    空間も程良く広がってアンバランスの欠点も補う方向になってくれます。
    装着が少し前寄りにズレると音場は少し後方に移動するのはノズルの長さでしょうから、そのあたりはPetalの安定感も捨てがたいところではあります。

    ただ3SH SEの本来の音傾向に素直なのはSednaEarfit ORIGIN Standardのほうで、そこに少し低域の厚みを足した感じになります。
    穏やかさ最優先ならPetalですが、10SE用ケーブルと合わせるのであれば総合的にはSednaEarfit ORIGIN Standardが適任と判断しました。
    紗羅からPetalだとピアノの音色が不自然だとの指摘があったことも大きいですけどね。
    やはりこのあたりの変化も音導管の長さも関係するのでしょう。

    ちなみにLuminox Audioの4.4mmはNEPTUNEに割り当てておきました。
    こっちはイヤーピースがSpinFit OMNIですし、浮き足だった感じは出にくいようです。
    少しだけ中高域にピークっぽさは出る感じはありますが、元々が同銘柄の2.5mmだったのでそれより揺らぎが少ないだけ優位でしょう。

    後半はちょっとケーブルから話が逸れましたが、純正の素直さはやはり魅力だなという印象も受けました。
    さらにイヤホンも上位モデルはスゴいんだろうなという思いも出てきましたし、すっかりqdc贔屓になってしまいそうな予感です。

    Filed under: Audio
    2024/05/25 12:00 pm | No Comments