高級レストラン"また行きたい"偏差値【2024年最新版】

  • フレンチ イタリアン 中韓焼肉 和食 その他 
  • 私の主観的な"また行きたい"偏差値です。味や店の優劣ではありません。


【保存版】高級レストランでナメられないためのマナー集

高級レストランには一種独特の雰囲気があります。「なんだか店に値踏みされているようで居心地が悪い」と感じる方が多いかもしれませんが、その通り、店は客のことを値踏みしています。

「お客様は平等に扱う」なんてのは大ウソです。レストラン業界には『ソワニエ(大切におもてなしするべき客)』という言葉があるくらいであり、一流の客や金払いの良い常連・重い客に対しては恭しく接し、どう見ても場慣れしていない一見客に対しては、人間だもの、おざなりな対応になるものです。

そこで、「高級レストランにあまり行ったことは無いが、ナメられたくはない」と考えるワガママな貴方のために、高級レストランにおけるマナーを整理しました。結構な長文となってしまったので是非ブックマークして頂き、必要に応じて読み返して頂けると幸いです。

洋食ビストロTOYAMA(とおやま)/西麻布

京都「洋食おがた」のシェフとして腕を鳴らし、東京でも「上野洋食遠山」として成功を収めた遠山忠芳シェフの西麻布のお店「洋食ビストロTOYAMA(とおやま)」。ミシュランではビブグルマンを獲得しています。
店内はカウンター4席にテーブルが12席(写真は公式ウェブサイトより)。シェフのワンオペなのですが、ほぼ満席なのに皿出しのテンポは非常に良く、およそ待たされたという記憶は1ミリもありません。前夜に仕事が遅いタコス屋を訪れたばかりだったので、感動もひとしおです。
飲み物につき、シャンパーニュの値付けだけ異常に高いのですが、その他の酒は立地を考えれば良心的な価格設定です。シェフの故郷である熊本のワインや日本酒が充実しており心和みます。
アミューズはカンパチのタルタル。魚の脂が滑らかに旨く、キャビアの塩気でバリっと〆る。先頭打者として見事な活躍を魅せてくれました。
続いてサワラ。熊本で釣り上げてその日のうちに届く極上品で、肌理の細かい味わいに恵比須顔。イチゴの仄かな酸味も心地よいアクセントです。
ガランティーヌには天草大王を起用しています。実に綺麗な味わいであり、こういう料理が冷蔵庫に常備されている生活をおくりたい。
洋食の顔たるメンチカツがやってきました。ナイフを入れると肉汁がジュワリと溢れ出てきます。お肉の部分の美味しさは当然として、濃厚なソース使いもパーフェクト。この時わたしは絶頂を迎えました。
スペシャリテのコンソメロワイヤルスープ。この料理は人類の宝として慈しむべき美味しさですね。濃厚かつエレガントという矛盾した旨さであり、トリュフの起用方法も的確です。この時わたしは絶頂を迎えました。今夜2度目です。
ホワイトアスパラ、芽キャベツ、ホタテ、豚タン。面白い食材の組み合わせですが、奥ゆかしい味わいのソースが全体を上手く取りまとめています。豚タンは熊本の「モンヴェールポーク」というブランド豚を用いているそうです。
パンはシンプルな味わいですが、ソースが後にも先にも濃厚オブ濃厚なので、これぐらいでちょうど良い。これくらいがちょうど良い。
メインは牛ホホ肉の煮込み。こちらも洋食のチャンピオンとも言うべき味わいであり、ドッシリとしたクラシカルなソースと共にバリ旨い。それら豊潤な味わいを受け止めるマッシュポテトが名脇役です。
デザートはてんこ盛りのカシスのアイスクリーム(?)にガトーショコラ。当店のスタイルを象徴するボリューム感ならびに味わいであり、最後の最後まで本当に楽しませて頂きました。
コーヒーでフィニッシュ。ごちそうさまでした。素晴らしいお店でした。このクオリティの料理がジャンジャン出てくるコースが12,500円とは恐れ入る。酒の値付けも含めて西麻布の良心とも言うべき存在であり、全てにおいて誠実さが感じられる食体験。アラカルトの注文も可能なようなので、次回は大食いフレンズと共に全種類制覇の勢いで注文したいと思います。オススメ!

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六本木は難しい街です。おっと思えるリーズナブルな店から、高くてギラギラしてるだけのハリボテのようなお店も多い。私が好きなお店は下記の通りです。
レストランの在り方に迫るというよりは、六本木の今にクローズアップした特集。ラグジュアリーで儚い夜の街へと誘うガイドブック。紙媒体は売り切れちゃうのでお早めに。

中國菜Yoshi/前島(那覇)

とまりん近く、アクアチッタ那覇の裏手にある「中國菜Yoshi」。現在の業態になってからのネット上の情報は少ないですが、沖縄のフーディー達が一目置くホットな中国料理店です。私は何のコネもなく電話で凸って予約したのですが、事情聴取に近い形で色々と尋問され、クセの強い店だなあとドキドキしながら訪問しました。
店内は中国の食堂といった雰囲気で、7-8人程で満席というサイズ感。先に「現在の業態になってから」と記しましたが、以前は千円台のランチなどもやっていたようですが、現在は客単価2万円を超える高級路線へとシフトしています。
とは言え飲み物の価格設定は良心的で、タイガーの樽生は980円であり、赤星の中瓶は600円とお値打ち。中国料理なので紹興酒はもちろんですが、ワインのラインナップも充実していました。
さっそく上海ガニ。高貴な紹興酒と白酒にジックリと漬け込み、とろりとした質感を楽しみます。これはもう文句なしに先頭打者ホームランであり、酒好きには堪らない味覚。タレ(?)そのものにもアルコールがたっぷり残っており、酒で酒を飲むという背徳に満ちた味覚です。
続いて点心盛り合わせ。そのへんの中華料理店の冷凍モノとは一線を画す味わいであり、それぞれひと口サイズであるものの、料理として完成した味覚です。肉団子みたいなやつが超旨い。
お魚料理はアカハタ。フランス料理で言うところのヴァプールっぽい調理で、魚の質感を綺麗に保ちつつ味わいの良さを引き出します。パクチーやネギなどの香味野菜も良く合う。
アカハタのアラを使ったスープも併せて用意してくれます。余計な調味はなく魚の旨味を上手に引き出したエレガントな逸品。意外に可食部が多いのも嬉しい。
チンゲン菜とスティックセニョールを炒めます。ソースは中国料理を代表する発酵食品「腐乳」をベースとしており、シンプルな炒め物と思いきや複雑で奥行きのある味わい。
ミルクパン(?)も用意してくれたので、残ったソースを余すところなく楽しみます。
焼き物にもバリエーションがあって、オコゲにのったカリカリの皮や梅のソースを付けたものなど多様な味覚を愉しみます。外皮がカリカリとしており、肉料理なのにパクパクとスピーディーに食べ進めることができる悪魔的な料理です。
麻婆豆腐も一般的なそれとはひと味違ってて、どっしりとボディが感じられるソースに厚ぼったい豆腐、タピオカ粉を纏った白子が添えられます。深みがあって、重みがある。これはもう麻婆豆腐というよりは別の料理と表現した方が良いかもしれません。
〆の土鍋ごはん。上海ガニとフカヒレという貴族的な組み合わせであり、世の問題の全てを解決する旨さがあります。ゴハンはジャスミンライスであり、その香りの高さがソースの強さに全く負けていません。
デザートはカスタードまんなのですが、卵黄濃度が非常に高く実にリッチな味わいです。コースとは別で追加料金が発生しますが、1つ200円かそこらなので迷わず注文しましょう。

以上を食べ、軽く飲んでお会計はひとりあたり2万円強といったところ。沖縄の夕食としては非常に高価ですが、そのクオリティは東京の超有名店に勝るとも劣らずなので、結果として大変お値打ちに感じました。

冒頭の事情聴取もゲストに心から満足してもらう為の情報収集でしょうから、予約の際に面倒がらず、何が食べたいかなどの相談をじっくりすると良いでしょう。

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それほど中華料理に詳しくありません。ある一定レベルを超えると味のレベルが頭打ちになって、差別化要因が高級食材ぐらいしか残らないような気がしているんです。そんな私が「おっ」と思った印象深いお店が下記の通り。

本場志向で日本人の味覚に忖度しない中華料理が食べたい方へ捧ぐ書。東京の、中国人が中国人を相手にしている飲食店ばかりが取り上げられています。ある意味では中国旅行と同じ体験ができる裏技が盛りだくさん。

ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化し◎〇△×と記した

年間を通じて外泊が多いので、ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化しました。

◎〇△×と記していますが、これは私が滞在した時点における感想であり、価格や為替の変動、混雑度合い、当時のスタッフの対応など偶然に因る部分も多いので、話半分に捉えてください。また、ハイアットやヒルトンは最上級会員であり、ひらまつは株主なので、素で予約する場合とは対応が異なるかもしれません。

費用対効果も重要視しています。お金に糸目をつけないお金持ちの方々とは観点が異なることをご承知おきください。

ところで、私は子連れ客とそれをコントロールできない宿泊施設を憎んでおり、そういった客層が支配的なホテルは自然と△や×が多くなります。しかしながら、これは見方を変えれば家族旅行に向いたホテルを選ぶ指標となり得るかもしれません。


【ハイアット】

<北海道>

<関東>
△:ハイアットリージェンシー東京ベイ

TACOS BAR (タコス バー)/恵比寿

恵比寿駅から渋谷方面に十数分歩いたところにオープンした「TACOS BAR (タコス バー)」。三軒茶屋で成功を収めた「ロス・タコス・アスーレス」の2号店という位置づけです。フレンチの「ルコック(Le Coq)」のすぐ近くです。
店内はイマドキのカウンターイタリアンといった雰囲気であり、カウンターが6-7席にテーブル席が10席ほどといったところでしょうか。ゲストの大半が外国人であり、スタッフもそっち方面が多いので異国情緒に溢れています。

マルコ・ガルシア シェフはメキシコ出身。日本への留学がきっかけで料理にのめりこみ、独学でタコス道を邁進したそうです。まずはメキシコで開業したそうですが其処を閉め、再来日して冒頭の「ロス・タコス・アスーレス」をオープンさせたようです。
飲み物はびっくりするほど高いですねえ。例えばこの缶ビールは税サを含めると1,650円であり、こんな値付けの高い店でこの先数時間も飲むのかと思うと胃がキリキリと霧ヶ峰です。
お通し(?)にチップスがやって来ます。何でもメキシコから輸入しているこだわりのコーンを用いており、毎日ソバ屋のように挽き立て打ち立て焼き立てで臨んでいるそうです。
続いて「トスターダ」というトルティーヤを揚げたもの。なのですが、シェフは恐ろしく段取りが悪い上に不器用ですねえ。シラスを乗っけるだけのチョロいプレゼンテーションに四苦八苦しており、「お母さん?ごめんね今日は遅くなるかも」と、連れはさっそく自宅に連絡を入れていました。
アボカドのペーストにキハタをのせ、仕上げに生のヒジキをトッピングします。そう、シェフは「日本の寿司屋や天ぷら屋のように出来たてをそのままサーブするスタイルに感銘を受けコンセプトがひらめいた」と何かのインタビューに答えていましたが、その割に提供速度が遅すギルティであり、これは流石に寿司屋や天ぷら屋に失礼だと思いました。
こちらはホウボウで、この時点で着席から既に30分以上が経過しています。仕込みさえきちんとしておけば、そんなに時間を要する料理では決してないと思うのだけれど、どうしてこんなに処理速度が遅いのだろう。ゲスト10人に対してスタッフは5-6人もいるんだぜ。「サエキ飯店」ならワンオペでこなせてしまう仕事量である。
こちらはレンコダイ。お、この魚、というか当店の魚介類は全般的に質が非常に高い気がします。なのに、それぞれのタコスにペアリングとばかりにドロドロとしたソースをぶっかけてしまうので、どうにもうるさい味に感じてしまいました。
アマダイ。こちらもお魚そのものは大変美味しいのですが、謎のピリ辛ソースがオンされます。素材本来の持ち味を破壊すべきではないというのが私の意見であり、美人が整形してしまったような勿体なさを感じます。
唐突にモズクの冷製スープが出てきました。決して不味いわけではありませんが意図がわかりません。もっと冷静になるべきかもしれません。
ホタルイカの煮込み。こちらも味は良いのですが、煮込みを皮に乗せるだけの料理に何故30分も要するのかは本当に謎。たまたま目の前のシェフが居たので何でそんなに仕事遅いんですかと直接聞いてみると、ムっとした表情で「当店は全て手作りですので」という謎回答が返ってきました。客単価2-3万円の店で手作りなんて当たり前だろうが。
ウナギ。こちらもウナギそのものは美味しいのですがキュウリのソースがとても余計であり、スッキリとしたスプレッドシートの備考欄にビッシリと情報が詰まっているような味わいです。
最後のタコスはサワラ。素材は良いもののソースとテンポの悪さで全てが台無しという、いつものパティーンです。そろそろ慣れてきました。
〆のお食事として提供されたのが、自慢のトルティーヤを千切りにし、お魚のスープでお茶漬け風に楽しむひと品。何これ世界滅びるの?
デザートはチョコレートのスープとのことですが、変に弾力がありコンバット・レーションのような味わいです。そのへんの板チョコを牛乳で溶かしたほうがまだ美味しいでしょう。最後にソフトクリーム食べ放題にでもしてくれればもう少し印象は違ったのにな。

以上のコース料理が2万円弱で、軽く飲んでお会計はひとりあたり2.5万円ほど。2024年上半期わが心のワーストレストランです。皿出しのテンポが悪すぎることが主たる原因ですが、やはりまともなレストランで先輩にシゴかれながら働いた経験が無い連中は、とにかく仕事が遅いなあと再認識。「みもっと」よろしくホームパーティー感を強く感じたディナーでした。

サービスについても白人ゲストばかりを優先するハワイ在住の日本人のような対応で、「この前の試飲会では~」などと知ったようなことを言う割に知識と行動が伴っておらず、文化祭の模擬店のようなサービスレベルで10%のサービス料を徴収するとは面の皮は千枚張り。

ネット上の口コミの評点は妙に高いですが、それぞれを精査すると登録時期がごく最近のアカウントやフォロワー数が極端に少ない方ばかりが投稿していたりと、色々と違和感を覚えました。

これが君のやりたかったレストランなのか?胸に手を当ててよく考えてみるといい。

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恵比寿も十番に負けず劣らず良い街ですよね。1度住んで、片っ端から食べ歩いてみたいなあ。よそ者ながら印象に残ったお店は下記の通り。
恵比寿を中心に話題店が整理されています。Kindle Unlimitedだと無料で読める。それにしては圧倒的な情報量。スマホやタブレットに忍ばせておくと出先で役立ちます。

Hock Kee Kopitiam(福气安康)/ジョホールバル(マレーシア)

マレーシア内に複数店舗を展開する「Hock Kee Kopitiam(福气安康)」。この日はジョホールバルの国境駅に直結するショッピングモール「City Square」内にある店舗を訪れました。
店名にある「Kopitiam(コピティアム)」とはマレーシアやシンガポールなどで見られる、カジュアルなレストランのこと。Kopi=コーヒー、tiam=店であり、伝統的にはコーヒーを主軸とした朝食レストランなのですが、日本のデニーズにデニーが居ないのと同様に、今やなんでもアリな飲食店です。
ビールを飲みたい気分でしたが当然にアルコールは置いておらず(マレーシアでは酒を飲む店と食事を摂る店が明確に分けられていることが多い)、果物系のジュースでお茶を濁します。先ほど「コーヒーが主軸」と記しましたが、こちらのコーヒーは砂糖や練乳ひいてはミロまでぶちこまれていることが多々あるので気を付けましょう。
豆腐を揚げた何か。日本で言うところの厚揚げであり、甘酸っぱいタレと薬味(?)と共に頂きます。こういった味付けは東南アジアならではでしょう。
こちらは「クイティアオ(kuai tiao)」。タイ料理の一種ですがチャイニーズに風味も感じられ、ミクスチャー・クロスオーバーな料理です。レッドホットチリペッパーズが効いており中々の辛さ。麺が旨く弾力があり、きしめんよりも私は好き。
ラクサ。マレーシアを代表する麺料理であり、日本のラーメンのようにバリエーションが豊かです。当店のそれはカレー風味が強くクリーミーな口当たり。それでも辛味は暴力的であり、辛味に強い連れも完飲は断念していました。
以上を2人でシェアし、ジュースも飲んでお会計はひとりあたり1,500円ほど。キレイなショッピングモールに入居し夜遅くまで営業していることもあって、街中の飲食店に比べて割高ではありますが、全てが清潔に管理されているのでコピティアム入門編として最適。ジョホールバルの飲食店は店じまいが早いので、夕飯を食べそびれた際に駆け込みましょう。

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